まちの相談室-止まり木発足の理由|「人は飛び続けることはできない」

まちの相談室 止まり木が生まれるまで|「人は飛び続けることはできない」

まちの相談室止まり木のイメージ

はじめに

私たち「まちの相談室 止まり木」は、愛知県高浜市を拠点に、学校でのトラブルや進路の悩み、不登校、ひきこもり、発達障害、就労など、子どもから大人まで、さまざまな困りごとの相談を無料でお受けしています。お話を伺うだけでなく、必要に応じて行政や医療機関、弁護士などの専門機関におつなぎし、その後も見守り続けることを大切にしています。

今回は、代表の島田強がなぜ止まり木を始めたのか、その経緯をご紹介します。

36年間の教員生活

島田は36年間、主に高浜市内の小中学校で数学の教員として勤務し、生徒指導にも携わってきました。現在の特別支援学校に在籍した時期もあり、障害のある子どもたちとも関わってきました。最後は南中学校の校長として、定年退職を迎えています。

「人のために動くのは、教員時代からの性分のようなもの」。島田はよくそう話します。

市役所での7年間

定年退職後、島田は市役所で発達専門相談員として4年間勤務しました。その後、外部の施設での勤務を経て、アウトリーチ支援員として3年間、困難を抱えながらも支援につながりにくい方のもとへ足を運んできました。

アウトリーチ支援は、ほかの支援機関や職員と連携し、チームとして取り組むものです。多くの人の力を合わせられる一方で、実際の支援が動き出すまでには、どうしても時間がかかります。また、市の事業である以上、活動できる範囲は市内に限られていました。

目の前に困っている人がいるのに、すぐに手を差し伸べられない。相談に来た方が窓口から窓口へとたらい回しにされてしまう現状も目にしてきました。行政の枠組みの中でできることと、相談者が今まさに必要としていることとの間で、島田はもどかしさを抱えていました。

教え子からの相談がきっかけに

そんな島田のもとには、以前からかつての教え子たちが、子育てや親の介護などの悩みを打ち明けに来ていました。そして2年ほど前、障害のある子どもの就労について助言を求められます。この相談が、島田の背中を押しました。

すぐに動ける場所、地域の枠にとらわれずに相談を受けられる場所をつくりたい。教員時代から培ってきた経験と、教え子をはじめとする皆さんとのつながりを生かして、2025年1月、止まり木は活動を始めました。

名前に込めた思い

 「止まり木」という名前には、島田のこんな思いが込められています。

「鳥が羽を休める場所が必要なように、人も飛び続けることはできない。ここで休んで、また飛び立ってほしい」

悩みを抱えたまま頑張り続けるのではなく、一度立ち止まって羽を休める。そして、また自分の力で飛び立っていく。私たちは、その間に寄り添う場所でありたいと考えています。

支える人、支えられる人

現在、止まり木の活動は、教え子を中心とした約100人の支援者の皆さんに支えられています。小児科医や看護師、保健師の方々にもご協力いただき、相談内容に応じて専門家への橋渡しを行っています。

島田が何よりうれしいと話すのは、継続して関わる中で若い人が少しずつ成長し、やがて誰かを支える側になっていく姿を見るときです。支えられた人が、今度は誰かを支える。私たちは、そんな「支援の循環」が生まれる地域を目指しています。

一人で抱え込まず、まずは止まり木で羽を休めてみませんか。

なお、2026年4月には、中日新聞(西三河版)で止まり木の活動をご紹介いただきました。

まちの相談室 止まり木
相談日時:毎週月曜日 10:00〜16:00(祝日を除く)
相談料:無料
所在地:〒444-1323 高浜市田戸町3丁目6-12 JIN-TANOレンタルオフィス
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※高浜市以外からのご相談も受け付けています。

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